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アッカーマンシア菌とは?

最近、“痩せ菌”という言葉を耳にする機会が増えていませんか?​
食事や運動だけでは語れない、私たちの体の内側で起きている変化。そのカギを握る存在として、いま世界中の研究者が注目している腸内細菌がいます。
それが今回ご紹介する『アッカーマンシア菌』です。

正式には 「アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)」 といいます 。​2004年にオランダの研究者 Derrienら によって発見された腸内細菌で、いま世界中の研究者が最も注目している「痩せ菌」の代表格です。 ​

【特徴と種類】 ​

偏性嫌気性菌:酸素がある環境では生きられず、腸の奥のような酸素の少ない場所で暮らします。 ​
グラム陰性菌:細胞の外側に二重膜を持つタイプの菌。見た目は楕円形で、運動性はありません。 ​
主な活動場所:小腸ではなく『大腸の粘液層(ムチン層)』に生息します。 ​腸の壁を覆う「ゼリーのような粘膜層」のすぐ上にくっついています。 ​

現在、アッカーマンシア属は3つの菌種が知られています。​


腸の内側には、腸壁を守るために「ムチン」という粘液の層があります。これは腸の“バリア”のようなもので、悪い菌や刺激物から体を守っています。
アッカーマンシア菌は、このムチンを分解してエサにします。一見「バリアを壊して危険そう」に思えますが、実はその逆でムチンを少しずつ分解することで新しいムチンの再生を促し、結果的に腸の粘膜バリアを若返らせるような働きをしています。 ​
また、ムチンを分解したときにできる「短鎖脂肪酸(酢酸やプロピオン酸など)」が、他の腸内細菌の栄養源になり、腸全体のバランスを整える役割もあります。 ​

アッカーマンシア菌が注目されたのは、肥満や糖尿病の人には少なく、健康で細身な人に多いことが明らかになったためです。研究によると:アッカーマンシア菌が多い人は インスリン抵抗性が低く、血糖コントロールが良い、肥満モデルマウスに投与すると 体重増加が抑えられた、腸のバリア機能が強化され、炎症が減少ということがわかりました。これらの結果から「痩せ菌」というニックネームがつきました。 ​

 【まとめ】 ​

アッカーマンシア菌は、腸内の粘液層という特殊な環境に生息し、宿主の健康維持に重要な役割を果たす細菌です。 ​
特にAkkermansia muciniphilaは、「痩せ菌」として代謝改善や免疫調節など多面的な機能を持ち、 ​近年はプロバイオティクス素材としての応用研究が世界的に進められています。 ​
アッカーマンシア菌は、これからの健康管理や予防医療において、欠かせない存在になっていくかもしれません。​
腸内細菌の力を味方につける――その第一歩として、ぜひ覚えておきたい菌です!今後も様々な研究結果をこのコラムでご紹介していきますね。

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来年も菌についてよりわかりやすく、身近に感じていただけるような内容をお届けしていきたいと思います。それではまた来年もよろしくお願いいたします!

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