コラム
「乳酸桿菌の世界」ー乳酸桿菌ってなんだろう?ー
乳酸桿菌は「乳酸菌」の仲間のひとつで、正式には『ラクトバチルス属(Lactobacillus)』と呼ばれます。
lacto- = 「乳」「ミルク」
-bacillus = 「小さな棒」「桿菌(かんきん)」
つまり、「乳(に由来する)棒状の菌」という意味になります。
乳酸桿菌は糖を分解して乳酸を作り出す性質があり、これらが名前の由来になっており、顕微鏡で見ると細長い棒状の形をしています。
乳酸菌の仲間の中でも、私たちの健康に深く関わっている「乳酸桿菌」には、実はたくさんの種類があります。それぞれが異なる特徴や得意分野を持ち、腸内環境や免疫、美容など様々な場面で活躍しています。
今回は、ハイミックス乳酸菌DF-23に配合されている乳酸桿菌たちを特徴ごとにグループ分けをしてご紹介します。
【グループA】発酵食品・乳製品由来の伝統的乳酸菌グループ(ヨーグルト・チーズなど)
(特徴:牛乳を原料としたヨーグルトやチーズなどの乳製品発酵で長く使われており、整腸作用もよく研究されている。)
・乳酸菌アシドフィルス(L. acidophilus)
・乳酸菌カゼイ(L. casei)
・乳酸菌ブルガリクス(L. delbrueckii subsp. bulgaricus)
・乳酸菌ラクティス(L. lactis)
【グループB】植物発酵・多用途系の乳酸菌グループ(漬物、味噌、サワードウなど)
(特徴:植物性原料や穀物にも強く、乳製品以外の発酵食品に関与。耐酸性や整腸効果も期待される万能タイプ。)
・乳酸菌ファーメンタム(L. fermentum)
・乳酸菌ヘルベティカス(L. helveticus)
・乳酸菌プランタラム(L. plantarum)
・乳酸菌サケイ(L. sakei)
【グループC】新たなプロバイオティクス的機能が注目される菌グループ
(特徴:ヒトの腸・口腔・膣などに常在し、プロバイオティクスとしての免疫調整、抗菌作用、定着性が強い菌。)
・乳酸菌クリスパタス(L. crispatus)
・乳酸菌ガセリ(L. gasseri)
・乳酸菌パラガセイ(L. paracasei)
・乳酸菌ロイテリ(L. reuteri)
・乳酸菌ラムノーサス(L. rhamnosus)
・乳酸菌サリバリウス(L. salivarius)
・乳酸菌ジョンソニー(L. johnsonii)
それぞれの乳酸桿菌には、実に多彩な特徴があります。
今回はその特徴ごとに大まかなグループ分けを行いました。
次回からは、各グループの代表的な菌について、もう少し詳しくご紹介していきます。乳酸桿菌の奥深い世界を、一緒にのぞいていきましょう!